わきが手術を決意するまで、私はずっと悩んでいました。日常生活での小さなストレスや、他人の目が気になる瞬間。その一つ一つが積み重なり、ようやく“変わりたい”という気持ちが形になったのです。ある日ついに電話を手に取り、某クリニックに診察の予約をしました。
電話では、最初に手術の流れや初診で行う内容を簡単に説明されました。手術予約が混んでいることも伝えられ、実際に受けるのは最短で3ヶ月後と言われました。その時は少し落胆しましたが、運よくキャンセル枠が出たため、1ヶ月後に手術を受けられることに決定。この知らせを聞いた時は、期待と不安が入り混じるような気持ちでした。
初診の日
予約した日、私は少し早めにクリニックに到着しました。待合室にはすでに多くの患者さんがいて、雰囲気だけでも少し緊張感が漂っています。呼ばれて診察室に入ると、まずは匂いチェックからスタート。
匂いチェックは少し独特なものでした。綿を数分間わきにはさみ、その後先生がその綿を直接嗅いだり、色を確認するというものです。正直恥ずかしい気持ちもありましたが、先生が淡々としたプロフェッショナルな態度だったので、少し安心しました。
その後、別室に移動して採血を行いました。採血は痛みもほとんどなく、あっという間に終わりましたが、その間も心の中で“本当にこれで私の悩みが解消されるのだろうか”という不安が頭をよぎります。
待合室での気まずさ
診察が終わり、精算を待っている間、ふと隣の会話が耳に入ってきました。どうやら他の患者さんが手術の日程調整をしている様子。声が意外と大きく、周りに内容が筒抜けになっていました。自分の悩みが、まるで周囲に知られてしまったような気分です。
しかし、待合室で見渡すと、同じような悩みを持つ人たちがここに集まっていることに気づきました。自分だけではない、同じように悩み、変わろうとしている人がいる。それが少しだけ心の支えになりました。
最初の一歩を踏み出す
初診を終えて帰る頃には、少し気持ちが軽くなっていました。恥ずかしさや不安もありますが、それ以上に“新しい自分に出会えるかもしれない”という希望が生まれたからです。
手術までの1ヶ月間、私は自分の決断を信じて準備を進めていくつもりです。
この経験を共有することで、同じような悩みを持つ誰かの背中をそっと押せたらと思います。
次回は、手術前日について詳しくお話ししますね。
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